誕生。行きつけの呑み屋（近所）

その店は、一昨年、俺の人生に現れた。

Mちゃんから「明大前で飲みましょう。予約しようと思います。美味しそうなお店見つけたので」というメールをもらっていたのだが土壇場で行けなくなっていた、いわば幻ともいえる、いったんは俺の人生に顔を見せたものの、あっという間に忘れ去られたお店でしかなかったのだ。

「ひずたけ」

このお店が再登場するのは去年暮れ。O先輩行きつけの店「柾」の大将からの紹介でした。以前ブログでも書いたように真崎さんの料理に対するこだわりはすさまじく、気圧されるほどですが、そんな口うるさい、もとい、口の肥えた（超えたと言っても良いのかもしれない）人が推薦してくれるのだから、絶対に間違いはないと思っていました。真崎さん推薦の某蕎麦屋さんも激美味だったし。

入店し驚いたのは、新聞記者（らしき人たち）に囲まれた日本を代表する某現役メジャーリーガーがいたことです。もちろん大人なのでサインをねだるようなことはせず、スルーして自分たちの空間を楽しみました。

さて、お酒と料理です。もちろんビールなど飲まずに日本酒まっしぐら。「柾グループ」（俺たちが勝手にそう呼んでるだけ）だけあって、喜久酔があります。これからはじめて、メニュー上段の冷酒すべてを順繰り制覇しようと思いましたが、日高見、醴泉（れいせん）、宝剣あたりで、もうダメ。最後のほうは宝剣をリピートし続けました。喜久酔と宝剣は完璧に俺好みです。料理との相性ラブラブ100％です。

料理担当は奥さんのほう。いちいち品があって、当然のことながら美味い。真崎さんの話をきっかけに、カウンター越しに奥さん・旦那さんとの会話も楽しかった。いろいろ質問してしまいましたが、それもお店に惚れ始めてたからこそ。

近所に歩いて行ける行きつけの呑み屋さんが欲しかった俺には、神様からの贈り物のように思えました。こいつは春から縁起がいい。俺へのお年玉だ。食べログの評価なんて笑い飛ばすぜ。いい店だよ「ひずたけ」。ただカウンター席8つだけのお店なので、ふらっと行っては断られるかも知れない。だが俺は諦めない。足しげく通うぞ。井之頭五郎に憧れつつも、気が小さく一人でなかなかお店に入れない（初めてだと特に）俺だが足しげく通うぞ。

いやぁ、まじO先輩と真崎さんに感謝。ありがとうございます。本年もいっぱい美味しい店紹介してください。