ダメな営業・良い営業

企業の存続に営業活動は欠かせません。欠かせませんが間違った手法で突き進んでいる社もあるようです。間違った手法で街中を飛び回っている人もいるようです。

 

ダメな営業、良い営業。私ならこう考えます。扱う商品がなんでもあっても、この考え方は通用すると信じています。

 

賢い方ならもうお気づきかもしれませんが、とどのつまり、営業とは、その人そのものなのです。


ダメな営業

1)商品を売ろうとする

相手の気持ちも考えず、売り込むことは間違いです。事業の目的を忘れてはいけません。目標と目的を混同してもいけません。売ることを止めて相手の話を、困りごとが何かを聞き出しましょう。

 

2)自分の会社の話ばかりする

相手に喜ばれる話をしましょう。自社の話は最後です。自分の思いを伝える前に相手の話を聞きましょう。聞きたがっていることは?知りたがっていることとはなんでしょう?それを把握していますか?

 

3)人とモノばかりつなげようとする

人とモノをつなげる、つまりプロダクト・マーケティングに偏ってはいませんか?多くの場合、人の問題を解決するのは人です。困っている人(課題を抱えている人)を助けてあげられるのは誰か、考えてみましょう。

良い営業

1)ヒトの困りごとを解決する

自分のこと、自社製品のことを話す以上に相手の話を聞きましょう。相手の困りごとが何かを聞き出し、いっしょになって解決へ力を尽くしましょう。もちろん無償で。

 

2)足りないモノを見つける

相手に足りないモノが何かを見つけだしましょう。聞き出しましょう。相手が欲しがっているものは?足りないものは何ですか?アイデア?人手?資金?技術?手段・方法?ネットワーク?

 

3)人と人をつなげる

人と人をつなげて、困っている人(課題を抱えている人)を助けてあげたり、喜ばれたりしましょう。正しい営業マンは街(担当エリア)の一員になっています。よそ者のままでは街(担当エリア)で困りごとを見つけたり助けたりはできません。



 

参考までに、下は有名な「顧客の十戒」ってやつです。考えた人、素晴らしい。言いえて妙。

 

 

顧客の十戒

一 私には、選ぶ権利があります。
   しかし、あなたから買う義務はありません。
 

 

二 私は満足したいのです。
   満ち足りることができれば、どこの何の商品であっても構いません。
 

 

三 あなたのことを忘れても、私を責めないで下さい。
   自分と家族のことは忘れませんが、他人のことは忘れてしまいます。
 

 

四 私は常に、あなたから買おうか、他から買おうか、迷っています。
   あなたから買う理由がなければ、私は他から買うかも知れません。
 

 

五 私は、何らかの得をしたいと思っています。
   あなたに得させる目的で買おうとは思いません。
 

 

六 私は自動販売機から買うのではありません。人間から買うのです。
   私もあなたへお金を払う機械ではありません。
 

 

七 私をだまさないで下さい。
   もし、だまされたと知ったとき、私は絶対あなたを許さないでしょう。
 

 

八 私は人間ですから、理性と感情があります。
   知らないものは警戒するし、買っていいかどうか不安だし、怪しいものは近づけません。
 

 

九 金の切れ目が縁の切れ目といいます。
   あなたが欲しいのは顧客なのか、売上金なのか、私は見抜きます。
 

 

十 私に24時間必要なものは、空気と健康だけです。
   それ以外は、必要なときに、必要なだけあれば充分です。