前座四派の会@お江戸両国亭

前座四派の会@お江戸両国亭

オープニングトーク:全員。出番順を決めるジャンケン
三遊亭楽天:「平林」
立川笑二:「天狗裁き」
-仲入り-
お客さんからの質問に答えるコーナー:全員。
三遊亭わん丈:「新・がまの油」
山遊亭くま八:「初音の鼓」


オープニングトークは高座で聴くことができない噺家さんたちの素顔が垣間見れて大変ありがたいのですが、出番順を決めるジャンケンは不要だと感じました。その分、仲入り後の質問コーナーを増やしてほしかった。グダグダしてたし、「早くやれよ!」という客席からの怖い声も飛んでいたしね。

開口一番は楽天さんで「平林」。歳いってからの入門という事。がんばって!

笑二さんは「天狗裁き」。「スーパー前座と言われる人たち~」と紹介した後、「あ、僕以外」みたいな気遣いが22歳らしくてかわいい。俺は心の中で(笑二くん、あんたが、一番、そのスーパー前座だよ!)と突っ込みました。ズバ抜けてる。観る度に、同じようにスーパー前座だと言われていた小辰さん(前座時:辰じん )・一蔵さん(前座時:朝呂久)とは違う“スーパー”っぷりを感じるのです。恐るべし22歳。こんなすごい噺家ささんが20年後に42歳とかになったら…と思うとね。楽しみすぎるわ、笑二さん。今のまま行けば、談笑師に辞めさせられることはないと思うよー。次の立川談笑一門会には行きたいと思っています。

お客さんからの質問に答えるコーナー:全員。オープニングトークを減らしてここをもっと聴きたかったなぁ。残念。

お次は、声が通るし、きびきびしてて好きです、わん丈さん。「新作は師匠の勉強会でもできるので、今日は古典でも新作でもなく、古典の改作をやります」と言いながら、お母さんの面白枕を経て、円丈師の「新・がまの油」をしっかりと。“言い立てをきちんとこなすというのは噺家としては最低限求められるスキル”と言う人もいる。俺も同感。だけど今日ばっかりは、なんだかお父さんのような心持ちで見守ってしまいました。言い終えて拍手喝采。うけてたよー良かったねーーー。次回の「円丈らくご塾」では新作を楽しみにしています。

松之丞さんの枕にたびたび登場するくま八さん。どんな人なのかな、そんな噺家さんなのかなーって、楽しみにして来たんです。初めて観ました聴きました。人となりの感想は「うーん、なんか毒っ気のある人なんだなー」と。帰宅後調べてみたら、2代目快楽亭ブラック師匠の元お弟子さん(破門)だったんですね。さもありなん?4人の中では一番ぶっきらぼうで尊大だが一番自信なさげに見えました。緊張していたからか、トリになっちゃったからか。ピリピリしていたけど、あのムードは客前に出さない方がいいよなぁ。「初音の鼓」、普通でした。

期せずして、両国デーとなった一日。とっても楽しかったですな。打上に参加したかったけど、致し方なし。また、企画してほしいです。こちらの落語会もー。

 

そう言えば、帰りがけに両国駅前で、気持ちよくお酔いになっている打ち上げ後と思われる文雀師匠とばったり。立話。一緒に呑みに行きたいなぁと思ったけれども、先を急いでいたので残念断念。池袋での独演会にも行きますぜー、師匠。