第5回 立川左談次一門会@スタジオフォー
立川左談次:「化物使い」
立川談吉:「ピッケル」
-仲入り-
立川談奈:「片棒」
巣鴨の「ときわ食堂」で美味しいアジフライ定食をかっこんで、初参加、立川左談次一門会。アウェー感はあるけど、スタジオフォーは何度も来ているので、そこは安心。早めに行ったら、入り口で左談次師匠が煙草吸ってて「ようそこ、おいでくださいました」って。ちょいとどっきり。5番目くらいに入ったけど、徐々に会場超満員。
まずは左談次師匠登場。毒舌まじりのツイッター話などを枕で。「あたしは使う側よりも使われる側が楽でいい」と本編「化物使い」へ。いいわぁ。全編を通して立て板に水のごとく、ぽんぽんと。繊細さも感じさせつつも、ひょうひょうと堂々と。ベテランの貫録たっぷり。なかでも一つ目小僧に対してのセリフ。「おぃ、もっとがんばらねぇと、二つ目になれねぇぞ」。上手い!おいしい!笑いのツボにストンとはまりました。
談吉さんは鼻を登る登山者の噺。不思議な噺。タイトルは「ピッケル」と言うのだそう。不思議系だけれども鯉八さんよりはわかりよい。そのわかりよさが、なんだろう、中途半端に思えてしかたがなかったのです。とにかく談吉さんはいつみても元気がいい。すばらしい。ですけれども、その元気さが俺には圧力となって、ちょっとだけ重いのだ。圧を感じちゃうのよ、圧を。
談奈さん。ぽんぽんぽーんと、現師匠(左談次師)のエピソードから、元師匠(2代目快楽亭ブラック師)のエピソードまで。ブラック師の古典の巧さは噂では聞いていたので、(あぁ、こないだの左談次師&ブラック師の会、いきゃぁ良かったなぁ)と改めて後悔してしまったのでした。
巧いなぁ、笑わせるなぁと思わせる枕を経て、期待値が高まる中「片棒」へ。うーん。この噺は談奈さんには合わない気がする。この手の噺は音感が良い人向けではないだろうか。シャラーン・コローンとか、テンテンテンスケ、スケテンテンとか、テンポの良さ、リズム感を要する次男(銀)のシーケンスが…だった。残念。談奈さんには談奈さんらしさとマッチする噺があるはずで、いつかはそれに当りたい出会いたいと思いました。
帰りは、たこ焼き屋でたこ焼きとビールを1杯飲み、そそくさと巣鴨駅。には行かずに、30分かけて池袋まで徒歩。どっかの陸橋から観た山手線沿いに見えるスカイツリーがきれいでした。結論。俺の今の気持ちとしては左談次師匠の独演会に行きたいんだなぁ。
コメントをお書きください