通ごのみ「入船亭扇辰・桃月庵白酒」二人会@人形町・日本橋社会教育会館
林家つる子:「牛ほめ」
桃月庵白酒:「首ったけ」
入船亭扇辰:「三方一両損」
-仲入り-
入船亭扇辰:「悋気の独楽」
桃月庵白酒:「甲府ぃ」
つる子さん。相変わらずはきはきとした気持ちの良い口調で「牛ほめ」。俺はつる子さんの「元犬」のほうが好きだなぁ。
白酒師は「首ったけ」。“廓”で“廻し”の噺をし始めたから、(えぇ!いきなり『五人廻し』かよ。やりぃ!やったぜ!きゃっほぅ!)なんて思いこんじゃったんだけど、いきなり『五人廻し』はやらないよね。ははは。ちょっとがっかり。いや、俺の勝手な思い込みのせいだけどね。今の俺は仕事に「首ったけ」。
扇辰師匠は「第24回新宿亭砥寄席ピーチ&ドラゴン 扇辰・白酒二人会」でもかけた「三方一両損」。今夜の方が楽しんで聴くことができた。あんときは台風とかいろいろあったからなぁ。定例会だし、師匠もリラックスしてたのではないだろうか。あんときほど、喧々してなかった。
仲入り後は扇辰師匠「悋気の独楽」。小僧(定吉)もいいけど、やっぱ扇辰師匠は女だよ。おかみさん、お妾さんが本当に上手い。甘納豆の喰い方も本当に美味いすよねぇ。たまんないです。これで夏には枝豆も演じるんだぜ。たまらん、たまらん。
白酒師は「甲府ぃ」。これは扇辰師匠の十八番なのでは。でも扇辰版とは全然違う、白酒流「甲府ぃ」。笑いがたっぷり。笑顔がたっぷり。まんまるほっこりな「甲府ぃ」。ちっともしんみりしない。だが、オチはいい。オチでぐっとくる。
善吉が振り向き「甲府(豆腐)ィ」。お孝が「お参り(胡麻入り)、願ほどき(がんもどき)」。
決まるわぁ。これで落語会のあと、日本酒、豆腐、がんもどきで一杯やれたら、今夜は最高。スイーツは勿論、お砂糖たっぷり甘納豆。
やはり、魂はディテールに宿る。
落語の後は日本酒に限る。
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