第25回湯島はなし亭 菊之丞・菊六・こみち勉強会@湯島天神参集殿
古今亭文菊:「強情灸」
古今亭菊之丞:「死神」
-仲入り-
柳亭こみち:「寝床」
湯島で作業していてうれしいのは鈴本、落語協会2階、そして、この湯島天神参集殿が近いこと。湯島天神参集殿に至っては、もう徒歩30秒圏内。すばらしい。今日は終日湯島の日。てことで、初の「湯島はなし亭」。タイミングがあったのー
文菊さんの「強情灸」。熱さに耐え苦しむ様がすばらしい。やっぱ、なに掛けても上手い人は上手いよなぁ。文菊、ソツなし、死角なし。
菊之丞さんは「死神」。怖くない死神。サゲは死神が消しちゃうパターンのやつや。菊之丞師匠本来の持ち味である柔和さ軽妙さが、否が応でも怖さを中和してしまうのだ。これはこれで“あり”な死神だけど。重たいというか、ダークなネタは菊之丞師とすてきな化学反応を起こさないのかもな。菊之丞師匠レベルでも、ネタ下ろしは難しいものなんだろうな。
でもって、今夜の目から鱗は柳亭こみちさんですよ。「寝床」。出囃子はてんてまり~♪
以前、TEN寄席~菊六さん真打昇進記念落語会@下北沢タウンホール~で、高座を見て以来、(その時は、ちょっとした枕と祝いの踊りだった)、遠ざかっていた。近づこうともしなかった。ただでさえ、女流噺家さんには興味が持てないのだ。
そんな俺は今夜、こみちさんに心の中で謝ろうと思う。こみちさん、食わず嫌い王ですいませんでした。と。踊りだけじゃなく、一席聴いてからアレルギー反応を示せばよかった。他の女流噺家さんに相対するのと同じように。
俺の先入観(間違っていたけど)は覆されました。こみちさん、イイ!すごくイイ!
歌と踊りが巧いだけの人じゃなかった。「寝床」をあんなにリズミカルに気持ちよく演じることができるなんてね。旦那の喜怒哀楽もきっちりはっきりと。扇遊師匠と喜多八師匠と過ごした12時間カラオケの話とか。枕の振り方、枕からの本編への入り方も心地よかった。
すごいです。今夜は文菊、菊之丞よりも、こみちでした。俺だけじゃなく。ネタがネタという捉え方もできるが、観客が一番沸いていたのも、こみちさんの「寝床」でしたからね。
産後で、子育ても大変だろうけど、もっと会を開いてほしいなぁ。2/9(日)の「青梅・ほっとこ寄席」は、スケジュールが合わなくて行けないんだよー。
次回の湯島はなし亭は、4/17(木)18:30~
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