第5回 立川談笑一門会@武蔵野公会堂
立川笑笑:「たらちね」
立川吉笑:「何時材」
立川談笑:「片棒・改」
-仲入り-
立川笑二:「初天神」
立川談笑:「黄金餅」
ようやく観に来ることができた!立川談笑一門会@武蔵野公会堂。
顔は大塚寧々の旦那で俳優の田辺誠一似。笑笑(わらわら)さんの高座を聴くのは初めて。お客を置いてけぼりにする感じの枕。意外に嫌いじゃありません。でも「安藤」(振りになってる)と言ったらミキティネタは欠かせない美味しい題材だったのではないだろうか。俺としては残念。
要は本篇。しゃべりにしゃべって本篇突入。
「たらちね」を師匠譲りのアレンジで。アレンジ力は流石に師匠並みにとは(当然ちゃぁ当然)行かないけれども、なんか気になる不思議な感じの噺家さん。突如、瞬間台風的に歌など挿入したりとか。佐久間一行とかあべこうじ的なエッセンスなのか。安藤性の笑笑さんだけができる笑笑流の「たらちね」。完成度が高まることを期待しています。
噂はあちこちで聴いていたものの、こちらも初めて聴く理系の吉笑さん。吉笑さんも個性的。ただ、ちょっと早口で聴きとりにくい発音が残念。創作の目のつけどころは凄いですよね。「何時材」
野球拳が流れてくると気持ちが高まります。中トリは談笑師匠の「片棒・改」。あぁ、待ちに待った本寸法の「片棒・改」。あぁ、生の「片棒・改」。
あぁ、これを生で聴きたくて今夜は行ったの。あぁ、ようやく目の当たりにできた。赤螺屋(あかにしや)けち兵衛とその3兄弟(長男:おかま、次男:妄想狂人男、三男:腹違いのユダヤ人)たちが繰り広げる稀代のデカダンス。
談志師匠の練馬の家が資料館になるという件から、ケチ。ケチと言えば片棒のきれいな流れ。内容はブラックだけども。
夢にまで見た「あれあれ~?吉祥寺のみんな元気がないぞ~。隣の人は他人だ!」。夢にまで見た「ミッキー!」コールをようやく叫べた喜び。あぁぁ、うれしい。やっと、ひとつになれた。(ただ、師匠、ちょっとお疲れ気味だったような気がする。覇気とキレが…)
膝は笑二さんの「初天神」。金坊が団子一個喰っちゃったり、前に聴いたのよりも面白かった。上手いなぁ。笑二さんの「ばかなの?」を聴くこともできたし。一高座に一回は「ばかなの?」を混ぜ来んでほしい。
最後は談笑師の「黄金餅」。これは去年の「新春談笑ショー」で聴いたなぁ。ただでさえ異色の暗黒な「黄金餅」という噺だけど、談笑師にかかると、業(ごう)が何倍にも増幅されてる。
来月も行きたい。毎月、通いたい定例会なんだけど、来月は百栄師匠の会とダブってるんだよなぁ…。
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