第14回ささはた寄席~古今亭駒次地元落語会

第14回ささはた寄席~古今亭駒次地元落語会

古今亭駒次:「一目上がり」
古今亭駒次:「サプライズ戦線異状なし!」
-仲入り-
古今亭駒次:「百川」


今回も 出席できたよ ささはた寄席

昼間の地域寄席に出席できるとうれしくなり、一句捻りたくなります。嘘です。仕事は…(夜!夜に頑張るから!)

おなじ笹塚区民会館でも、今回から2階の会議室=イス席に変更。4階の畳席はシニアの方たちに不評だったようです。

高座は、長机を並べた上に、折りたたみ式の箱(ごみ収集用に使われるようなやつだとか)を重ね置き、そこに座布団を敷いているという、なんとも、見るからに不安定そうなもの。

駒次さんが座るとぎしぎし言ってるし、ご本人も怖かった模様です。果たして実際、最初の枕が始まって数分で、下の箱のどこかが折りたたまれた音が。ぱこん!と。

不安になったのは駒次さんだけじゃなく、お客さんたちも苦笑いしながらどよめくどよめく。演者の不安は客にも伝わる好例です。なんのこっちゃ。

というわけで、一席目は先日の桂やまと真打披露興行で、代演の三三さんがかけていた「一目上がり」。御めでたい。(何がだ!) この手の噺は駒次さんにとてもぴったり。しっくりくるし、聴いてて楽しい。笑えるし。高座のつくりとは裏腹に、大変安心して楽しめました。

続いて、初めて聴く新作。「サプライズ戦線異状なし!」。どうしても「鉄道戦国絵巻」基準、これをベンチマークで考えてしまうと、面白いんだけど物足りない。割と日常生活に根差した設定が多く、そこでの共感と意外性とのズレで笑いを取るのが駒次流なのかもしれないが。

最後は訛った駒次さんが楽しい「百川」。訛った駒次さんを聴くのは初めてかも。面白かったので2回言いました。駒次さんのやる百兵衛はいい。駒次さんの軽妙な人柄・話芸が百兵衛の可笑しさを増幅させている。「ぴやっ!」とか「しゃっ!」などの語尾擬音が、ノンフィクションな感じでいい。

先日の扇治師匠の「百川」は“き真面目”な滑稽噺だった。真面目な風体の噺家さんがやると、どうしても不自然さと言うか違和感を感じる百兵衛の口調だが、駒次版はいいですわ。大仰な百兵衛の口調が、きっちり笑いにつながっている。新作派の人がやると(そんな奴いねーよ!)が可笑しさに変わるんだな。

終演後は、笹塚駅付近・クイーンズ伊勢丹の2階のエリアにある喫茶店というか洋食屋の「ロビン」でつなぐ(つなぐという表現は一之輔師の真似。)。久しぶり。ここは笹塚の穴場。カツ系に行きたかったが、ナポリタンを。美味しかったよ、ロビン。2階のエリアには大戸屋など、飲食系が浸食してきていた。

その後は、新宿まで移動し、テイトに行くまで「時屋」でつないだ。