ほくとぴあ亭千円落語~7月の回
瀧川鯉○:「兵庫船(鮫講釈)」
春風亭昇也:「看板の一(ピン)」
桂夏丸:「もう半分」&歌:増位山太志郎の「夕子のお店」
-仲入り-
三遊亭美るく「悋気の独楽」
春風亭朝也:「竹の水仙」
まずは鯉○さんで「兵庫船」。俺は「鮫講釈」として覚えている噺。鯉○さんの悪い所が出た。早口…。ほとんど聞き取れなかった。巧いんだからもっと落ち着いてゆっくり話せばいいのに…。もったいないなぁ。惜しい。
昇也さん。鉄板枕(師匠・昇太いじり)を振りまくり、会場のほとんどを占めるお年寄りたちのハートをがっちり確保。わかってるねぇ~。さすがだねぇ~。この後大丈夫?てなぐらいに喋りに喋り倒してからの「看板のピン」。どんどん仕上がってる「看板のピン」。観つづけている客としてもうれしいかぎり。完全にブレイクしかかっていると感じた完全なる高座。
昇也さんのハイテンションなアゲアゲムードとは一変、落ち着いた語り口が特長の夏丸さんは「もう半分」。同じ系統の噺では昇也ムードに叶わないと踏んだか。良いチョイス。ただ、あんまり怖くない。お酒の呑み方も芋の煮っ転がしの喰い方もいまひとつ美味しそうに感じない。残念。せっかくの風貌なのに。もっとそれを活かせばいいのに。怪談噺で会場を暗くしたあとは、一変してお得意の歌謡ショー。今日は増位山太志郎の「夕子のお店」でお客さんたちのご機嫌を伺っておりました。
仲入り後は久しぶりに聴く美るくさん。女性キャラが際立つ「悋気の独楽」というチョイスは自分をあまり知らないお客さんの前でアピールするのにぴったり。(ナイスチョイス!)と思ったのもつかの間。(うーーん、いまひとつ)。あんまり成長を感じないなぁ。残念。オーバー気味な演じ方がどうも俺には…。
トリの朝也さんはネタだしの「竹の水仙」。以前聴いた時よりも、ぐーーーーーーんと仕上がって自分の噺!って感じがありあり。相当な自信ネタなんだろうなぁ。淡々と。堂々と。どんどん、どんどん上手くなっている。すごいなぁ。うれしいなぁ。一朝一門は上手い人ぞろいだぁーー。
★マーケティングの視点★
この4人で1,000円。すばらしいコスパ。贅沢な時間、落語会でした。北区さん、すばらしい。この手の税金の使い方は、今後益々重要になってくるでしょう。区民の笑顔を演出する、というのも地方行政の大切な役割です。
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