「方言」を見直そう

先日、こんな記事を読んだ。

弘前大医学部では津軽弁が「必須科目」らしい
http://j-town.net/tokyo/column/gotochicolumn/191476.html

笑えるタイトルだが、内容はそうではない。医療や福祉の現場で高齢者の方言を理解できないという問題が、地方地方で起きているということ。高齢化で浮き彫りになる言葉の問題、つまりはコミュニケーションの問題だ。

通信や交通などインフラが整備され、東京はどの地方から見ても近い存在となった。言葉も標準語(東京弁?)に浸食され、土地土地の言葉は「ださい」の名のもとに雲散霧消化しつつある。

少なからず積極的に方言を守るための動きはあるのだろうが、もっともっと動きを明確にしていく必要があると思う。

かくいう、俺も「酒田弁」「庄内弁」を守りたいと願っている1人。

我が街・酒田でも同様のことを行うべきだと強く感じた。

言葉、方言は文化継承、生活のツール。

方言学習を、真剣に教育に組み込むべき時ではないだろうか。

期せずして、先日、安倍内閣は「まち・ひと・しごと創生本部」を本格的に始動させた。担当は、石破茂地方創生相。

地方に公共事業をばらまいても日本経済は、そう単純に息を吹き返さないだろう。

地方運営に本当に必要なのは「産業」であって、天から降ってきた公共事業ではない。

真の意味での「地方活性」。産業を興すにしても、「土地の言葉」はきっと役に立つと思う。

地方における産業創生と方言は、ちっとも無関係じゃない。

★マーケティングの視点★

イベントもいいけど「産業創生」。もう、本当、これに尽きるんだけどなぁ。短絡的なイベントと言う名のカンフル剤をいくら打っても、健康なからだには戻らない。まず基礎体力。「産業創生」という「目的」を掲げ、そのための長期的戦略をしっかり立て、我慢しながらの、戦術を繰り返しの実行しながらの~しか、地方財政の立て直しは難しいと信じるのだ。