「久村の酒場」から坂を上ると、そこには「山王くらぶ」。近くには最近NHKのテレビで話題になった「日吉歯科」。
で、御目当ての「白ばら」。
現在北海道、東北に唯一営業を続けるキャバレー「白ばら」。
酒田湊の昭和の賑わいを見続けた昭和遺産ナイトスポット「白ばら」。
グランドキャバレーという形態で継続するお店は東北以北ではここ一軒となってしまった「白ばら」。
俺は、白ばらの騎士大隊長に誘われ(いざなわれ)、生まれて初めて、足を踏み入れたのでした。
思っていた以上に広く、深く、高い。横幅も奥行きも天井高も想像以上。これはまさしく昭和遺産。東洋的で、神秘的で、大人の香りがして、退廃的で、ムーディーで。
この夜は満席ではなかったが、当時は(俺が酒田に暮らしていた18歳までは)さぞかし、賑わっていたに違いない。暗く大きな空間の奥底には、その当時からのエネルギッシュな空気がまだまだ眠っているように思われた。
騎士大隊長から放たれる熱い思い・熱い話を受け止めているうちに、疲れと酔いが加速度的に俺を襲ってきた。助けて!白ばら騎士(ナイト)!
そう心の中で叫んだが、白ばら騎士(ナイト)大隊長は、どんどん俺に熱い思いを放ってくれる。ありがたい。夜を徹して語り合いたい。歌い上げたい。(1曲だけは歌った。隊長が許してくれて体調が万全なら、38曲は歌いたかったところだ)
意識が遠のいていく。何度か気絶してしまった。途中、「東北公益文科大学の平尾先生に逢わせてやる!」という願ってもないオファーを受けたのだが、気絶者に、それを迎え入れることはできない。酩酊of酩酊。泥酔of泥酔。
這う這うの体で、23時頃に白ばらに白旗。退散したのでありました。
★マーケティングの視点★
酒田湊の昭和の賑わいを見続けた昭和遺産ナイトスポット「白ばら」は酒田市の宝です。なんとか生かす道を模索したい。一過性のイベントに使われるだけではなく、イベント会場になるのではなく、公開観光スポットにするのではなく。なにか。循環性と非日常性と生産性を兼ね備えたスポットにしたい。きっとできるはずだ。知恵だ。みんなの知恵がいる。みんな、おらに知恵を分けてくんろ!
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