「大成金」2部@新宿文化センター

大成金第二部@新宿文化センター・小ホール

春風亭昇也:「寄合酒」
柳亭小痴楽:「磯の鮑」
桂 歌 丸:「城木屋
-仲入り-
笑福亭羽光:「読書感想文」
春雨や雷太:「竹の水仙」


掃除日和で何より。だけど心は掃除より、落語寄り。最寄りの駅、新宿三丁目より徒歩10分。14時半より「大成金」、はじまる。笑点より落語会の方が楽しいとの便り。頼りにしてるぜ成金メンバー&歌丸~♪(敬称略)

とラップ口調で、心地よさを口ずさみながら、会場へ。

出囃子「ぱいのぱいのぱい」が流れて昇也さん登場。御馴染みの鉄板枕から、御馴染み「寄合酒」へ。緊張が伝わってきた。相変わらずの観客に息をもつかせぬ昇也口調で畳み掛ける。もう少し息ができると助かるのですが。

小痴楽さんも御馴染みの鉄板枕から、御馴染み「磯の鮑」。初めてのお客さんが多い所では安心の枕と安心の持ちネタ。気持ちはわかります。どんどん馴染んで自分のネタ化が進んでいるなぁ「磯の鮑」

板付きで登場。歌丸師匠。2年前の小痴楽さんの独演会ゲストの時よりも年齢の波に襲われまくっている。仕方がないね。根多はお得意の「城木屋」。

三題噺から生まれた名作。三題噺と言ってすぐに思いつくのが三遊亭圓朝の「鰍沢」「芝浜」それにこの「城木屋」。「大仏餅」ってのもあるけど聞いたことなし。

「城木屋」の三題噺は「東海道五十三次/伊勢の壺屋の煙草入れ/江戸一番の評判の美人』。初代、三笑亭可樂師匠がお客さんからいただいた、この3つの題。

当時、「東海道五十三次/伊勢の壺屋の煙草入れ」はごくごく当たり前。最後の「江戸一番の評判の美人」を誰にするかで迷ったらしい。結果、日本橋新材木町二丁目の城木屋正左衛門の一人娘「お駒」と言う大層な美人を取り上げたことで、この噺が生まれたんだそうです。簡単に言えば(簡単に言い過ぎ?)、東海道尽くしで洒落ていく噺。

金色の着物で登場、羽光さん。今日一番の俺的大ヒットは羽光さんの「読書感想文」。俺はてっきり、桂枝太郎さん作の新作を教わったのかと思っていたら、羽光さん自身の作だという。すんごい面白かった。関西弁の上方落語は、さほど好きではないのだが羽光さんはいいなぁ。繰り返す。すんごい面白かった。

雷太さんは、今風の要素も加えて安定の「竹の水仙」。トリらしく、短い枕から、とってもきれいに噺に入って行った。入り方はきれい。巧い。

★マーケティングの視点★
イキの良い二つ目たちが束になって始めた「成金」。誰が言いだしっぺなのか、名プロデューサーがいる団体はいいよね。戦略家と言っても良いな。松之丞さんかな?