2018年05月号 残るサービス、廃れるサービス。


ネット時代に

残るサービス、廃れるサービス。

 

 

インターネットやITの普及が変える

ライフスタイル、ビジネスのスタイル。

 

 

■どこでも映画館。選び放題

 先日、Amazonの「Fire TV Stick(4,980円)」を購入しました。これはHDMI対応のテレビ(ディスプレイ)に挿して、映画や動画、ゲームを楽しむためのデバイスです。HDMI端子対応テレビ、インターネットのWi-Fi環境があれば、どこでも映画や動画、ゲームを楽しむことができます。4,980円出せば、多くの映画やドラマを家に居ながらにして選び、鑑賞することができます。

 

■レンタルビデオ店舗の受難

 ネットフリックスやHulu(フールー)、アマゾン・プライムビデオなどネット動画配信サービスが浸透し、レンタルビデオ店に借りに行ったり、返却しに行ったりが必要なくなってきました。代表的DVDレンタル店「TSUTAYA」は相次いで閉店。日本経済新聞社の調べによると、昨年3月以降に少なくとも43店が閉店しています。競争激化で不採算となった「リアル店舗」の整理を進め、近所のTSUTAYA下高井戸店のようにレンタル面積を半分にして、残りの半分をフィットネス事業(ツタヤコンディションニング)にするなど対策を急いでいます。

 

■テレビ離れは世界の出来事

 同じように世界各国でテレビ離れの傾向にあります。テレビの場合はテレビ局が放送したいと考える番組(=動画コンテンツ)しか私たちの元には届きませんし、番組の数量も時間も限られています。電波を利用して地上波放送を行う場合(放送局の開設を行なう場合)には免許が必要ですから、誰でも番組を流す(放送すること)はできません。限られた一部の企業の特権です。一方、ネットの中には番組は豊富ですし、時間の制約もありません。好きなときに視聴可能です。コンテンツ配信に地上波のような特殊な事業社免許は不要です。言い換えれば誰もが“ひとりテレビ局”になることができます。

 

■ネット時代の小売業

 言わずもがなの書籍をはじめ、ネットで調べてネットで注文~配送の波はあらゆるサービス市場において拡充されていくでしょう。では、ネット通販が全盛の時代でも存在意義があるリアル店舗とは何か。販売だけならネット通販の圧倒的な品ぞろえには勝てません。どうすれば?

 

■リアルな場でしか買えないもの、体験

 それはパソコンモニター越しでは体験できない体験。肌感覚、触感、匂いであったり食感です。五感のうち触覚・味覚・嗅覚を刺激するモノやコト。「わざわざ行って見なければ景色」も“リアルな場でしか買えない”コトです。アイデアと企画力があれば、ネット時代でもモノが売れます。困っていることがあればお問い合わせください。(終)



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