高田馬場の定例会

定例会(議)というものがある。仕事の話だ。例えば、水曜日の13時から15時までは会議だと決めておき、毎週あるいは隔週で、みんなで集まってミーティングをするのだ。それが2つも3つもあると、スケジュールが立て易い反面、一週間の拘束感が半端ない。

 

一方、同じ定例会でも“定例呑み会”というものもある。それが今夜だった。この拘束感は素敵だ。ただ単に純粋に楽しい。いやもちろん、仕事だって楽しいが。実際、呑み会のほうが気が置けなくてよい。定期的に飲む日を決めておき飲むのだから。

 

今夜もO先輩と高田馬場駅で待ち合わせ、以前定休日では入れなかった鶏料理のお店へ。料理はそこそこ美味しいが、店の雰囲気が微妙。結果、総合的には微妙。

 

2軒目。先輩が目をつけているという高田馬場のスタンディングバー、いわゆる立ち飲みバー、あるいはバル。その名も「タカダノバル (TAKADAnoBAR)」に行くも、バーであるにも関わらず店内寿司詰め。富山名物鱒の押寿司が無性に食べたくなる。

 

寿司が詰まっているので諦めて、以前行ってみてよかった「馬場バル」に向かう。とにかく、馬場にはバーやバルが多い気がする。馬場という名前だけで出店を決めていないか。バーやバル。

 

一方本命の「馬場バル」である。ここは落ち着いて飲めて話せて喰える店。無論、料理は美味い。俺はワインは飲まないがワイン好きの先輩はぐびぐび飲んでいる。スタッフの対応も心地よい。おまけに料金は高くない。スツールと荷物棚の位置だけは高い。

 

定例呑み会はよい。酔いがよい。今夜も今夜とて楽しい一夜を過ごした男二人は、台風前で湿気が充満したJR高田馬場駅、雑踏の中に消えていった。