ガラパゴスの進化止まる

「ガラパゴス」の販売終了 売り上げ不振が影響

午後、こんなニュースが飛び込んできました。はっはっは。やっぱりな。

発売当初、話題になったのは、そのネーミングでした。むしろ、ネーミングだけだといってもいい。そのくらいの“二番煎じ”感が、朗々と漂う新商品だったわけです、「ガラパゴス」。

実際のガラパゴス諸島が今のような状況・状態になる過程では、ガラパゴスの環境に適応しきれず息絶えた種、絶滅した種もいるはずです。これはそういう話ではないでしょうか。

とはいえ、はっはっはと笑ってばかりも居られません。悲しい現実でもあるのです。これは。

 

少し前には、東芝が世界初、声で動くエアコンを発表しましたが、これも同じです。二番煎じではないですが、まったく遣う人の気持ちや状況がわかっていない、ハード的な発想しか頭にない技術屋(少々失礼な表現ではありますが)の悪いところだと思います。どこから考えて、これが一般市場で売れると思ったのでしょうか。恥ずかしいというか、もう頓珍漢の局地だと思います。これが日本の大手メーカーの現実です。情けなくもなりました。

 

アップルやグーグルを妄信・手放しで礼賛するつもりは毛頭ありませんが、大いに見習わなければなりません。昔のソニーやホンダなど、日本が誇る開発精神・ユニークで独自性たっぷりのモノづくりのスピリットは、いったいどこへ消えてしまったのでしょうか。

 

今、ぐいぐいキテいる外国企業のトップたちのお手本だったはずのソニー。特にソニー。ふぅぅぅ。もう立ち直ることはできないのかもしれませんが、しっかりしてほしい。悲しい限りです。

 

企業の上から目線的な、それこそ“ガラパゴス”的な発想ではなく、限定された企業内発想空間からのアイデアだしではなく、消費視点・ユーザー目線にたった、本当に必要とされる機能とは?商品とは?ということを考えないと、ハードだけではなく、ソフトやインフラごと視野に入れた開発をしていかないと、どんどん日本発産業のガラパゴス化は進むと危惧するのであります。