SNSと死

今夜、訃報が届きました。友達が死にました。若くして難病、不治の病を患い、入退院を繰り返し、これでもかこれでもかという苦難を体験させられながらも、明るく強く生きた女性が、壮絶な人生を、41年間の人生を足早に駆け抜けて生きました。昨夜息を引き取ったそうです。1101に死ぬなんてなぁ。

 

「そういや彼女、最近ログインしてないね、大丈夫かな」って昨日、マイミクさんと話をしていたのです。虫の知らせという奴でしょうか。彼女が忌まの際から俺たちに念を飛ばしてきたのでしょうか。

彼女とはmixiを通して知り合いました。言わば“マイミク”さん。3~4年ほど前に知り合ってから、なんだか気が合うので、もうなんのコミュニティを介して知り合ったかも忘れるほどに、趣味の話やドラマの話などで盛り上がってきました。あ、思い出した。誕生日が一日違いってことで盛り上がったんだっけ。年齢も同じ40代だし、ってんで。

そんな今。悲しい気持ちと同時に奇妙な気持ちも湧き上がってきています。

実は俺、彼女の顔を知らないのです。顔は知らないけれど、病気のこと含め、割と少なくない情報は持っている。録画したDVDを送ってあげたことがあるし、リアル年賀状も出したことがあるので本名(恐らく)も住所も知っている。そういや、顔だけじゃないぞ。声も聴いたことがないなぁ。身長も体重もリアルな存在感を示す生っぽい情報は何も知らない。今夜の情報も共通のマイミクさんから流れてきた情報。

リアルでどっぷりでもなく。かといって、SNS特有の匿名性を担保した他人行儀な関係でもなく。その中間。思い返せば割と知らない。けど、割と知っている。

恋愛対象でもなく、文通相手でもなく、言ってしまえば単なるネット上での友達。そんなネット上での友達がリアルに死んでしまったという。

死を悼む気持ちはバリバリにあるんだけれども、かといって通夜にも葬儀にも参列できず。こんな今まで感じたことのないような気持ち。こんな感情を体感するケースは今後増えてくるんじゃないかなぁって思っています。

彼女の年老いたおふくろさんがmixiの個人ページを閉じるとは思えないし、息子も闘病中だし。しばらくはmixiにログインするたびに思い出すことと思います。息子が復帰してきたら消されちゃうのかなぁ。

「人はいつ死ぬか。銃で心臓を撃たれた時、不治の病に冒された時、毒キノコのスープを飲んだとき。違う。人に忘れられた時だ」

この名言を胸に刻もうと思っています。人が死ぬたびに思い出す言葉です。彼女にも伝えたい。この名言。

天国かぁ。天国にも『ワンピース』があるといいのですが。


去年、テレビドラマ『警視庁失踪人捜査課』ってのが放送されました。そんとき彼女が、その中の1話分見逃しちゃったんで、初めて住所と名前を聞いて俺が録画してあったのをDVDに落として送ってあげた。なので、彼女を思い出すと「警視庁失踪人捜査課」の主題歌だったJUJUの「Trust In You」を思い出すのです。Youtubeを貼ろうかと思ったら、全然ねーでやんの。いい曲です。合掌



Trust In You

歌:JUJU 作詞:JUJU/Sho Watanabe/JUN-T 作曲:Sho Watanabe

 

どうしたって 君に今 伝えたいこと
ここでずっと 私は 変わらずいるよ
Trust In You 信じているよ 強く 強く

一人きりだった この世界に 君がいてくれたから 温かくて
二人並んでた 足跡を このまま 重ねていきたくて

失うことばかり 怖がっていた 一人よがりな私に
守りたい気持ちを 初めて 君が教えてくれたから

どうしたって 君に今 伝えたいこと
ここでずっと 私は 変わらずいるよ
Trust In You 信じているよ 強く 強く

一人過ぎてた時間(とき)の中に 君がきてくれたから やさしくて
二人過してく瞬間を このまま繋いでいきたくて

強がることに ムキになってたの 心をみせるのは怖くて
そんな弱さも ためらわず君は 包んでくれたから

どうしたって 君に今 伝えたいこと
ここでずっと 私は 変わらずいるよ
Trust In You 信じているよ 強く 強く

どれだけ遠く離れてしまっても
変わらないんだ ひとつ ほんとうのキモチ
人恋しさだけじゃない
愛が何かを 君となら 見つけられそうだから

どうしたって 君に今 伝えたいこと
ここでずっと 私は 変わらずいるよ
Trust In You 信じているよ 強く 強く

遠くても 離れても 届いて欲しいから
ここで待って 私は変わらずいるよ
Trust In You 愛しているよ 強く 強く

ずっと ずっと


センチメンタルで、どーもすみません。動画消しちゃうユーチューがいけないんだぞ。