昼から仏

午前中からメいっぱい盛り上がった打ち合わせの帰り、湯島で絶品仏蘭西料理店に出会いました。風邪引いて全力で仕事して疲れ果てたからだと心にとっては、地獄に仏ならぬ昼から仏、いや、大げさじゃなくてまじめに、そんな気持ちになりました。

 

「夜は予約が取れないくらい美味しいお店らしい」と聞いても、あまり期待はしていなかったのですが、“成り行き”大好き人間なので、食通の人の直感に任せるままに入店。

 

昼からコース(といっても当然ランチコース)をいただいたのですが、これが、あーた。絶品でございましたよ。見つけましたよ。出会っちゃいましたですよ。

 

失礼ながら、聞いたときはなんちゃってフレンチくらいの乗り(まぁ、ビストロなんでしょ的な)でしたが、あまりにもプロのお店(プロなのに意識が高いことを評価していてはあまりにも当然過ぎてかえって失礼になるのでしょうけれども)で背筋がしゃんとしました。スーツを着ていたことも影響したかもしれません。

 

とにかく、雰囲気もよく、ギャルソン(女性の方だったので、正しくはセルブーズ?)の方もプロでした。帰り際にはお店の外まで若きシェフが見送りに来てくれました。気配りも素晴らしかった。

 

究極の選択的に言えば、料理は美味しくてもサービスが適当な店よりは、味はそこそこでも気配りの行き届いたお店のほうが好きなので、味もサービスもすてきなこういうお店は気絶しそうになります。

 

あぁぁ、あまりの感動にお店の名を書き忘れるところでした。「ビストロ タカ」です。お店のサイトはこちらです。湯島天神裏の一軒家フレンチです。 

 

料理へのこだわり、作り手の思い、手のかけ方、気のつかい方がびんびんに伝わってきました。「昼から美味しい料理を味わえると、その後の一日が幸せに感じられるね」と言い合いながらの帰り道。

 

美味しい店とは、料理はもちろんですが、そこで過ごす時間も美味しい店と定義できるかと思います。申し分のない素敵なお店でした。気持ちよい時間を過ごせました。ビストロだろうがフレンチレストランだろうが、気持ちよくなれるお店であれば俺にとってはどっちでもいいのです。

 

写真も撮りタカったのですが、できませんでした。忘れて食べてました。

 

俺の選んだの前菜は白レバーのテリーヌ。かなり濃厚ですが、しつこくない。レバーはしっかりと、でも臭みや嫌な後味はない。食べ応えも十分。パンにつけて食べてもいける。相当上手い。レバー嫌いな俺が褒めるのだからして相当いける。

そうそう、パンは自家性とのこと。十分に寝かせているようで、相当もちもちして、こちらも食べ応え・歯ごたえも十分。ずっしり重量感がありました。3個もお代わりしました。女性の方には美味しい美味しいとパンを食べ過ぎて、メインに辿り着く前におなかいっぱいになる人もいるそうです。他の男性客はパンを持ち帰っていました。

 

肉は豚肉(塊)のカリカリ揚げ。牛蒡のソテー(?)が上に乗っていました。これまた火加減も塩加減もばっちり俺好み。塩加減ばっかりはお店のシェフとの相性だからなぁ。これも幸せな出会い。

 

デザートはベリーのソルベ。何ベリーか忘れました。シェフごめんなさい。グランベリーだったかな。ブラックベリー、ラズベリー、グーズベリー、ブルーベリー?あぁぁ、思い出せない。でもこれだけは思い出せる。単にソルベをさらに盛りました、ってわけではなく、ソルベの下にさりげなくなにかのチップが配されていたことや、ソルベ上に添えられたのが単なるミントの欠片ではなく、シュガーコーティングされたものであったこと。

 

要するにあらゆる料理で、“もうひとてま”を惜しまない店なのだ、ここは!そして俺は、そういうお店が好きなのだ。

 

夜行きたい。夜に。いつ行けるかわからんが、夜行きたい。でもワインは苦手なんだよなぁ・・・。

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コメント: 2
  • #1

    おぎんちゃん (金曜日, 23 12月 2011 14:28)

    文面からして絶対行ってみたいな~と思うお店ですね[m:87][m:61]。味もさることながら店側のおもてなし態度は、とっても重要です。気持ちよく食べて気持ちよく帰る…。あ~いいなぁ[m:46]サイコーですね[m:87][m:245][m:209]

  • #2

    code-name-blog (金曜日, 23 12月 2011 15:27)

    入って失敗したぁ!ってお店もたくさんあります。
    その多くが一人で入店した店。
    食べるのが好きな人・食通の人などといっしょだと
    当たり確率が高いです。そういや昨日、
    宝くじを買いました。こっちも当たればいいなぁ~