チャイニーズタパス「レンゲ」

今夜は熱帯夜。それに加えて新宿末広亭の前は、居並ぶ飲食店と人々の熱気でさらに蒸し蒸し。居酒屋への誘い、客引きの言葉も無視無視。

 

食通のO先輩に案内されたのは、そんな末広亭からちょいと先に行った雑居ビル。派手な看板と看板の間の地味な、ちょっと怪しげでさびしげなビルの2階。そこが今夜の美魔境、シャングリラ「Chinese Tapas Renge (チャイニーズタパス レンゲ)」でありました。

 

「新宿で中華」と聞いたときは特段驚きもしなかったし、いや逆にグルメ先輩らしからぬチョイスに「ん?」という疑問も抱いていたけれども、秘密結社のような秘密クラブのような一見さんを拒むかのような(実際には拒んでないけれども)扉の向こうには、ちょっと俺の想像とは全く違った驚きの空間が広がっていたのです。白い空間と95%カウンターのお店。カウンターバーラウンジかと思うような店のつくり。でもここはチャイニーズのタパス(小皿料理)店。

 

ヌーベル・シノワとでも言えばよいのでしょうか。創作中華・2人分“個皿”バージョンとでも呼べばよいのだろうか。こじんまりとしているのが素晴らしい。「美味しいお店は客席数20以内」とのたまう先輩の言葉に間違いはない。

 

かくして、店づくりは見かけ倒しでもなんでもなく、その雰囲気通りの絶品創作中華をたらふく堪能してきたのであります。今夜も最高でした。ご馳走様です。企画仕事にもハリと気合いが生まれました。