無駄の有益性

世の中の企業は無駄を省きたがります。必ずしも「無駄」はダメなことじゃないのに。無駄にも有益性はある。無駄にも実は生産性はあるのです。

 

と考えていたら、斉藤孝氏の『雑談力が上がる話し方』という本を見つけました。

 

雑談ができなくなっている人が多い。もっと雑談をしよう。という本です。その中で「雑談は中身のないことに意味がある」と語っています。

1. 仕事とは無関係の話をしよう
雑談とは「中身がない」ことに意味があります。極論すれば、雑談とは仕事以外の話をすればいいのです。雑談下手な人は、仕事の話(=要件)にいきなり入ってしまいもの。雑談は空気を作るものですから、商談など正式な場でなければ、中身のない会話(仕事の以外の話)をするようにしてみましょう。

2. 雑談は「あいさつ+α」でいい
雑談は簡単です。あいさつに「一言(α)」を加えれば出来上がりです。加える一言は、中身のない話でもいいのです。ここでの注意点は「挨拶」だけでは、雑談にならないということです。型通りの挨拶で終わるか、一言、雑談を加えられるかが社会人としての成長に大きく影響しています。挨拶に加えて、一言加えてみましょう。

3. 反論しない
雑談に結論は必要ありません。主婦の井戸端会議には、結論がありませんよね。雑談も、異論・反論してしまうと、そこで議論になってしまうのです。結論はなくていいのですから、反論もしないようにしましょう。

4. サクっと切り上げる
雑談下手な人は、話を終わりたくても終われない状況を作ってしまうものです。雑談の去り際のポイントは「じゃ、また」「このへんで」とサクっと切り上げてしまうことです。終りの印象がよければ、口下手な人でもいい印象を与えられますから、終りのフレーズだけでも、気持ちよく言えるように心構えをしておくといいでしょう。

5. 困った時の「アメちゃん」を持つ
大阪のおばちゃんは「アメちゃん、どう?」と自分の持っているアメを媒体としてコミュニケーションを仕掛けてきます。大阪のおばちゃんに習い、私たちも気軽なコミュニケーションアイテムを用意しておきましょう。たとえば「フリスク」や「ピンキー」といったミントタブレットなどがオススメです。「よかったらどうですか?」と一言。断られても「スースーするの苦手なんで」など、雑談のキッカケになることもあるものです。「アメちゃん」は意外と優秀な雑談ツールなのです。

 

こんなことが書かれています。雑談は雑談として無駄に思われがちですが、決して違うのです。無駄を省く=効率重視、という考えに落とし穴はないのでしょうか。

 

無駄を楽しむ。これぞ本当の贅沢だし、余裕、余暇、心の余裕だと思うのです。