一期一会(いちごいちえ)というか、一会一会(いっかいいちえ)

一期一会(いちごいちえ)とは、茶道に由来する諺。『あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう』と言う意味の、千利休の茶道の筆頭の心得である。平たく言えば、これからも何度でも会うことはあるだろうが、もしかしたら二度とは会えないかもしれないという覚悟で人には接しなさい、ということ。(ウィキペディアより)

なんで、こんな書き出しで始めたかと言うと、落語会では初回が大事だなと、痛感していると。これを「一会一会(いっかいいちえ)」と呼ぶ。初めての出会いが強烈だと一気にファンになるという意味。俺の造語。

林家はな平さんとの初回@落語協会2階/演目「片棒」

神田松之丞さんとの初回@らくごかふぇ(グズグズ寺)/演目「栗橋の焼き場殺し」

古今亭文菊(当時菊六)さんとの初回@実相寺(たまごの会)/演目:記憶無し

柳亭小痴楽さんとの初回@実相寺(たまごの会)/演目:記憶無し

三遊亭天どん先生との初回@自由が丘(創作落語教室)/演目というか、高座じゃなく講座

初めて観て聴いて感激すると、もうこうれは一気にファンになるね。特に覚えているのがこの5人。喜多八師匠にも打ちのめされたんだけど、どこで・なんの噺だったかも忘れてしまった。

とにかく、初回、初めての出会いって大事。芸人さんに限って言えば、毎回「初めて俺を私を観ている人がいる。その人は俺の私のファン候補、全てのお客は潜在的ファンなのだ」という心構え、気構え、覚悟で臨んだ方が良いと思いますよ。ということだ。

客として言わせてもらうならば、初めて見た時にびびっとこないと、次、また観に行こうとはなかなか思えない。他に観たい聴きたい噺家さん講釈師さん、いっぱいいるわけだし。時間も費用も限りがあるわけだし。ひいきの相手と置き換わるためには?ってことでもある。座席争い的な一面。

いわんや、一般社会人の仕事においてをや。どの会議、どの打ち合わせも真剣な気持ちで臨むけど、初めて会って、びびっとこないと、なかなか、仲間にもなりたくない。実際にならない。

ま、相性って要素も多分に働くわけだし、相性しかない!のかもしれないけど、相性の良い相手と巡り合うのは、相当に大変なんである。ファーストインプレッションって本当に大事だよねー。