黒門亭 土曜一部

まずは、黒門亭土曜日の一部から。

入船亭ゆう京:「道灌」
入船亭小辰:「金明竹」
古今亭志ん陽:「夏泥」
-仲入り-
柳家喬之助:「大山詣り」
柳家小きん:「もう半分」


入船亭ゆう京さんの「道灌」。扇遊師匠のお弟子さんで、京大卒だから「ゆう京」なんだそうです。普通に上手かったですよ。今後に期待できる前座さん。入船亭一門は上から下まで、みんなソツなく上手いよなぁ。

小辰さんは「金明竹」。半年ぶり位の小辰さん。しばらく聴かない間に、またもや、すごく巧くなってた。びっくり。正直、あの上手な文菊師の「金明竹」よりも、小辰さんの「金明竹」のほうが巧く感じた。てか、完全に俺好み。何度も繰り返される言い立てを、ストーリー進行に合わせて、ちゃんと代えてたし。さすがだわ。スーパー前座からスーパー二つ目になったと言ってもほめ過ぎではないと思います。

志ん陽さんは「蝦蟇の油」を演るつもりで、さらってきたが、酒を呑むのが「もう半分」とツクというので、「夏泥」を。俺としては志ん陽さんの「粗忽の使者」が大大大!好きなので、それをかけて欲しかったのだが…。せっかくの袴なので、アクションのあるもっと派手な噺をやって欲しかったなぁぁぁぁ


喬之助(のすけ)さんは「大山詣り」。大好きなんだよーーーー!のすけさん。「らくご男子校」でお話しして以来のファンです。0810の「左龍・喬之助」会に行けなかったから、今日の黒門亭は喬之助師目当てで来たのです。しかも、小辰さんも出るし、代演で志ん陽さんも。来たかったし、来てよかったーー。普通にうまいし、面白い。この普通って、とっても大事だと俺は思うんだよね。

小きん師は「もう半分」。もっと怖くできると思うんだけどな。一本調子な気もした。俺は背筋がぞくっとするような「もう半分」が好き。例えば雲助師匠のとか。