建設市場は約50兆。ですが、毎年3~4兆円ずつ縮小傾向にあります。その減少のスピードは、まるで、当時の富士フィルムが直面したフィルム市場と似ています。
建設投資は90年代後半以降、減少傾向が続きました。近年では、リーマンショック後の景気悪化により急減し、2010年度にはピーク時(92年度 84兆円)の49%にまで減少しています。
ただし、11年度は震災復旧需要により増加に転じ、12年度も引き続き増加すると見込まれています。ですが、震災復旧需要が落ち着いたらどうなるのでしょうか。
いま、建設市場は困っています。家電が飽和状態になったのと似ています。
「建物」だけ造ればいいのでしょうか。
その建物を使う人の気持ちや、建物の使われ方、建物が位置する社会との関わり、そこに暮らす生活者のライフスタイルとの関わりは考慮されているのでしょうか。
そういうことなしに、今後の建設市場拡大はありえないと思います。逆に言えば、建物(モノ)づくり)+コトづくり(状況づくり。単純に言えばサービス業市場)すべきではないかと。そう思うのであります。
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