機を見て敏。富士フィルムの成功。

富士フイルム。

 

フィルム会社として成立していた時代は70%がフィルムで成り立っていました。時代の変化とともに売り上げは急激に落ち込みましたが、その後、見事にV字回復しています。

V字回復の大元はナノテク、基礎研究がベース(基礎・土台)になっています。富士フイルムの財産・資産は、実は「技術」であり「ノウハウ」だったのです。銀塩フィルムは単なる商材に過ぎませんでした。コスメはあくまでもデバイス、ユーティリティに過ぎませんでした。

富士フィルムは市場の変化を察知してフィルムカメラ依存から脱却してデジタル化を急ぎましたが、同分野の巨大企業コダック社はそれができずにとうとう倒産してしまいました。

富士フィルムの成功の最大の要因は、以前成功していたビジネスモデルが今では既に成立しなくなったことを正直に認め、根本的にそのモデルを変更・修正したから。そこに尽きると思われます。