第3回春風亭昇也独演会「フタを開ければ……」@道楽亭

第3回春風亭昇也独演会『フタを開ければ……』

春風亭昇也:「替り目」
三遊亭橘也:「初天神」
昇也写真館
-仲入り-
春風亭昇也:「百年目」


昇也さんの「替り目」。「時そば」や「湯屋番」もいいけど、これもいいわぁ、好きだわぁ。軽快な噺が本当によく似合う噺家さん。すてき。終始ニコニコしている笑顔が効いてんだろうなぁ。聴いててハッピーになれる噺家さん。意外と居ませんよ。

ゲストの橘也さん。ツイッターなどではお見受けしているものの実際に高座を聴くのは初めて。「初天神」。時間がないので飴玉の件はカット。声が大きいですね。

5月14日(水)の「庚申塚亭 水曜寄席」@巣鴨庚申塚・スタジオフォーでは入船亭小辰・三笑亭夢吉・立川らく里・三遊亭橘也という素晴らしい顔付け。橘也さん再び!と思いつつも、その日は…レフカダに心が…。

前回はできなかった昇也写真館。録り貯めた写真の、お時間たっぷりの大披露会。こういう風景に目が行くのは流石に芸人さんだなぁと。面白くもあり、感心しきり。

そして「百年目」。グズグズで聴いた時と比べて、なにか変化はあるのでしょうか。

三遊亭鳳楽師匠に教わったという、昇也さんの百年目。鯉橋さんも、だそうです。先日聴いた鯉橋さんの「百年目」とは若干違っていた。結果、聴き比べたことになった俺が言うんだから間違いなし。もとろん、芸歴の長い鯉橋さんのほうがこなれていて、自分の物にしている感はあるが。

それにしても、鳳楽師匠に教わり、米朝師匠に(間接的に)に教わり、「(あたしのは)二百年目です」とは上手いこと言いましたなぁ。

グズグズ寺の出囃子。「パイのパイのパイ」は似つかわしくないと、急きょ、尊敬する米朝師匠の『三下り鞨鼓(三下りかっこ)』にしてもらったのだという。「パイのパイのパイ」じゃないなとは思って聴いてたけど、米朝師匠の出囃子だとは知りませんでした。こういう裏話って楽しい。

写真館も枕もたっぷり。「自分の会は楽しい。しゃべりたいことが、しゃべれますから!」とうれしそうな昇也さんを観ていると、こっちもうれしくなりますね。次回もまた是非。