第59回人形町らくだ亭@日本橋公会堂

人形町らくだ亭@日本橋公会堂


柳家小かじ:「二人旅」
柳亭市楽:「四段目」
柳家小満ん:「長屋の花見」
柳家さん喬:「甲府ぃ」

―仲入り―

春風亭一朝:「庖丁」

開口一番は小かじさんで「二人旅」。表情が硬いからか、怖い印象。軽く、陽気に聞けるといいですなぁ。市楽さんは、陽気に「四段目」。微妙に聞きとりにくいのが残念。小満ん師匠は、ザラっとした印象の渋みある「長屋の花見」。渋味まじりの滑稽さは小満ん師匠ならでは。小満ん師匠の“鶯の湯飲み”を「気障ですねぇ」と茶化したさん喬師匠は、ほっこりと、まぁるい「甲府ぃ」。個人的には、節回しががんがん入ってくる扇辰師匠版が俺好みです。一朝師匠の「庖丁」は、気持ちのいい“べらんめぇ&てやんでぇ”が飛び交い、さすがの一朝節。次回の「遊雀式」のネタが「庖丁」だったなぁ。聞き比べてみたいものだ。


★マーケティングの視点★

伝統的な落語が好きな人って多い。「なんだか客が戻ってきたね」と話し合っている常連さんもいました。個人的には、伝統と革新の中間層的な落語が好きです。ハイブリッド落語といえば聞こえがいいけど、そんな落語。格式ばっているだけでもなく、ヤングな感性でグダグダでもなく。巧い・下手以上に、気持ちよく楽しませて欲しい欲求が強い俺です。