春風亭昇也独演会「フタを開ければ…」第5回

春風亭昇也独演会「フタを開ければ…」第5回

春風亭昇也:オープニングトーク
春風亭昇也:「牛ほめ」
―仲入り―
春風亭昇也:昇也写真館
春風亭昇也:「胴乱の幸助」

昇也さんの米朝愛がびんびんに伝わってきた一夜でした。

「百年目」同様、「胴乱の幸助」も成長が楽しみな噺。その子どもの誕生に立ちえたことに多いなる喜びを感じます。だからネタ卸の会って好きさ。

それはそうと、昇也版「牛ほめ」。これはいい!昇也版「時そば」に次ぐ大ヒット!(多くの若手噺家さんがかけるため)なかば飽き飽きしていた定番ネタで、ここまで笑えるとは!誰に習ったのだろう。今度聞いてみよう。

★マーケティングの視点★
落語会は構成要素が多くないだけに、噺家さんだけではなく、主催者(席亭)の了見も大きく反映される。好き嫌い、相性の良し悪し。その観点から言うと、なぁ…。昇也さんの噺を聞く機会が減るのは悲しいが、(こりゃダメだな)というマイナス体験は、そのときはがっかりするけど選択材料としてはとても有効だ。結果、避けようと言うことになりプラス体験に転じることができる。時間は有限で、いろいろ体験していくと取捨選択を迫られるから。お客さんをしくじらない人になりたい。お客さんは黙って去っていく生き物だから。そして悪い評判は癌細胞のように徐々にからだを蝕んで行くのだ。気づいたときには手遅れになっていることが多い。自分も気をつけたい。