カウンター席だけのお店

以前、私の敬愛する先輩(数々の美味しいお店・また行きたくなるお店を紹介していただいています)は言いました。


「良いお店かどうかを判断する方法のひとつに、客席数(=お店の空間づくりに対するこだわり)があります。僕はカウンターの中から一望できるのはせいぜい20席だと思っています。料理する人からお客さん全員が見渡せる客席配置になっている空間のお店は、まず考えていると判断してよいでしょう。カウンターだけのお店などはその最たる好例です」

先輩に限らず、俺も。別にボックス席のある店、大規模な飲食店の良さ・特長・利点を否定する気は毛頭ありません。ケースバイケースであって、あくまでも個人の好みです。

俺は、冒頭の先輩の話しを聞いて以来、カウンターだけのこじんまりとしたお店に、今までになく惹かれるようになりました。無論、カウンターだけのお店でも二度と行きたくない!というお店もあるとは思いますが。

そんなときに偶然(いや必然か?)出会ったのが、明大前にある「ひずたけ」でした。

目の届く範囲で、目配り、気配りしながら、お客さんを満足させたい。だから、客席7席、カウンター席のみ。というお店です。

お客さんの挙動を見つつ、次の料理を提供したり、お水を出してくれたり。

常に気にしてもらっているという、やさしく包まれたような(決して見張られていると言う、とげとげしい視線ではなく、むしろ対極な)空気はとても心地よいのです。肴と酒の美味さは言わずもがなであります。

★マーケティングの視点★
美味しさに加えて、「安らぎ」「心地よさ」「落ち着き」を求めるときに、求める人に、最適のお店です。静かに一日をリセットしていきたい。明日への活力を静かにチャージしたい。そんなときにも、抜群の効力を発揮することでしょう。

後日談。たまたま見つけた、この方↓のブログが秀逸でした。まさに、慧眼。

個人店に大切にされる1人飲み食いの仕方について - ベンチャー役員三界に家なし