【リ・デザイン事例】栃木県「玉川の湯(金魚湯)」

先日のテレビ「ナニコレ珍百景」で見た栃木県栃木市にある「玉川の湯(金魚湯)」。

妻の婿養子として銭湯を継いだ経営者・内木さんですが、銭湯の仕事はかなりの重労働で、おじいちゃんに怒られる日々が続いていました。

生まれ故郷でもない栃木にやってきて、友達に会えないのも辛かったという内木さんは「だったら銭湯のお客さんと友人になればいいんだ!」と思いつきます。ですが、同世代の友達は客にはいません。

そこで、銭湯に若者を集めるため、寝る間も惜しんで独り作業を続け、ついに銭湯にスケートボード場(=スケートランプ。ランプとは「斜面」のこと)を作ってしまいます。

完成したスケートランプは銭湯にも好影響を及ぼし、売上アップに貢献している、と。こういうストーリーでした。

これは素晴らしい「銭湯のリ・デザイン」です。

遊びたい人たちを集める。遊びたい人多が来て遊ぶ。汗をかく。親子で遊ぶ。親子で汗をかく。汗をかいた人たちはみな銭湯で汗を流していく。

運動して汗かいて銭湯という流れは、まさにコト化の成功事例です。

すばらしい!

★マーケティングの視点★
日本国内で、銭湯の再生化は試みられています。イベントを開催して集客して、コミュニティの拠点化して、といった例はよく見聞きしますが、「汗を流させる場を併設する」という事例は、俺は初めて見ました。これは大変画期的な成功事例だと思います。汗とお風呂。この気づきそうで気づかない相互関係に(偶然に?)着目した内木さんは、銭湯リデザインのパイオニアだ!