寸志ねたおろし2015夏@四谷荒木町橘家

寸志ねたおろし2015夏@四谷荒木町橘家

立川寸志:「酢豆腐」
―仲入り―
立川寸志:「将軍の賽」
立川寸志:「たちきり」


年齢が近いこと、同じ業界出身者(元出版社員)ということもあり、好きな噺家さん、寸志さん。どうしても応援したくなってしまう。「落語研究部」に行けなかったので、今回を狙っていました。「橘家」という場所は、居酒屋「りんごの花」の近く。以前、山形の先輩に連れて行ってもらってから、何度か行っているお店です。

「酢豆腐」。「(上方落語の)ちりとてちんよりも、こっちだ」とのこと。龍志師匠から教わったとも。

「将軍の賽」。「聞いたことがある人は少ないのでは?」と言ってたのですが、サゲを聞いた途端に(あれ、俺はどこかで聞いたことがあるぞ)と。小満ん師匠だったかなぁ。

最後は「たちきり」。噺とは関係なく「たちぎれ線香」という表現・品名が好き。なんか、ニュアンスがいい。雰囲気をまとっている言葉。ハメモノがないと淋しいなぁ。大きな舞台(空間)で、ハメモノ入りでしんみり聞きたい噺。似たような感じの噺として「反魂香」も一度聞いてみたい。

★マーケティングの視点★
元編集者というスキルからでしょう。「寸紙」という発行紙が素晴らしい。自分のオリジナルペーパーで、ここまでびっしりなのは春雨や雷蔵師匠くらいなものでしょう。素晴らしい。自分の考えや近況、今後の予定などをお客さんに一気に伝えるとても良い手法だと感じました。宣伝下手な噺家さん、ネットに強くない噺家さんにはおススメです。アンケートも、独特でよかった。視点が普通の噺家さんらしくなく、さすがは立川流と思いました。ところで、寸志さんて、嫌味な上司役でプチブレイク中の俳優・木下ほうかさんに似てる!