生誕300年記念 若冲展


9:00。上野駅到着。「平日だし、雨だし、シルバーパスデーの前日だし」と高を括って行ったら、己の甘さに鼻血が。

 

すでに上野駅交番近くまで行列。雨の中、慌てて並ぶも、そのときですでに180分待ち。歯茎がたがた。鼻水だらだら。涙雨。その後、最長で260分待ちの状態に。恐るべし若冲効果。

 

建物内にIN(入館)したのは12:15。建物内でも並ぶこと30分。12:45頃にようやく入場!

 

もみくちゃ、押し合いへし合い、90分かけてじっくり鑑賞。、動植綵絵はほんと圧巻で、一生の思い出に。待ち時間で言えば去年の「鳥獣戯画展」のほうが凄まじかったけど、インパクトと感動は若冲展のほうが上。

 

15:00過ぎに、ようやく遅めのランチ。上野駅構内の「たいめいけん」で。ゆっくり味わっていたら途中で仕事の電話が。結果、急遽、緊急帰宅。うーむ。慌しい。疲労倍増。

 

★マーケティングの視点(1)

 

人気の展覧会は行列が凄まじい。しかし、主催者側はただ並ばせるだけだし、ビジネスモデルも入館料と物販によるものだけだ。頭が古い。もっとビジネス展開に頭をひねるべきだ。

 

コンテンツによっては、何時間待ちも厭わない老若男女が黙って集客できるわけだから、それを収益化に結びつけるよう、努力すべきだと思う。すてきな「三方よし」が生まれるのに、と思う。

 

①待ってる人の時間つぶしで収益化

もっとも単純思考で考えれば、みんな暇だ。退屈なのだ。立って並ぶのは辛いのだ。それを解消するモノを販売すればよい。例えば今日なら傘、合羽、椅子をレンタルする。客は持ち歩く必要がない。例えば若冲(事前)ガイドブック。待ってる間に予習してもらっても良いのだ。何も館内だけで鑑賞後だけに売る法はない。例えば食事。野球場のビールガールのごとく、お客に近寄って行って売ればいい。例えば、独りで並んでいるお客さんのための「トイレ行くときに代わりに並んでおいてあげますよサービス」なんてのもありだ。

 

★マーケティングの視点(2)

 

②待ち時間のコト化で収益化

ただ並ばせておくのではなく、「何時に戻ってきて下さい」の当日整理券方式(時間制チケット)にする。その間、客は自由に過ごすことが出来る。2時間もあれば周囲の動物園や他の美術館、上野や鶯谷、日暮里などを散策できる。アメ横で買い物もできる。美術館のおかげで周辺のエリアにもお金が落ちる。客も楽しむ。文句言われない。win-winだ。まちおこしだ。

 

ひとえに美術館のビジネスモデルが旧態然としているせいだ。収益の独占化を図っているいるせい?囲い込み、利益独占?そんなんではだめでしょう。

 

飾っている絵画は古くてもいい。でも、ビジネスモデルは新しくないとね。問題点が改善されると、そこには大きな市場が待っています。