「笑点」新メンバーについて。

今夕、「笑点」の新メンバーが「林家三平」師匠に決まった。発表された。

 

笑点ファン、落語通含め、とにかく「落語」がマスコミを、これほど賑わすことは、そうそうないだろう。日頃、「笑点なんて落語じゃない」と斜に構えていみているご通家(ごつうか)の人も見たし、語ったことだろう。いろんな立場の人が、いろんな趣味志向から「笑点」を語る。すばらしいじゃないか。

 

以下、★マーケティングの視点★

 

俺は笑点プロデューサーの立場になって考えてみた。俺が「もっとも手っ取り早く、番組を守ろう・利益構造を維持しよう」とだけ考えるプロデューサーなら、選定に際してクリアすべき条件は以下。

  • 既存メンバーと調和できる、協調性がある噺家で(途中で抜けられたら困る)
  • 先輩メンバーにいじられやすい噺家で
  • いじられても(本気で)逆切れしない噺家で
  • テレビ局の意向に従ってもらえそうな噺家で
  • もっとも年齢が若い噺家で(番組をさらに長続きさせたい)
  • 寄席や落語会で「笑点」やテレビ業界のマイナスな裏話をしないで我慢できる噺家で
  • マスコミにある程度顔が知られている噺家で(二世落語家あたりは適任)
  • 採用すると、番組側にもメリットやベネフィット(利益貢献してもらえそう)がある噺家で
  • テレビ慣れしている(しゃれが効く、しゃれで済む)噺家で
  • 番組協賛スポンサーに拒絶反応を示されない(好感、少なくとも反感・ダークなイメージがない)噺家で
  • 現在のメインの視聴者であるシニアたちに嫌われない、受け入れてもらいやすい噺家。

これらの複数条件を兼ね備えている噺家。で、林家三平師匠なんだろうね。

 

毒にも薬にもならない。普通。わかりやすさ。受け入れられやすさ。それは、ある時期の、ある場所にとっては、とても好都合なことなのだ。