【今週のラン】番外編。これまでとは違う人生の景色について【欄外】

これまで生きてきて、いろいろな人や出来事から刺激を受け、いろいろな経験をさせてもらってきたけれど。

 

ここまで違う景色を見せてもらっている、という点ではマラソン(走ること、ラン)がナンバーワン。文化的な趣味とは違って“自分が走って動く”マラソンは、単純に景色が、これまでと違うのです。

 

時速4km(で歩く)の景色しか知らなかった俺にマラソンがくれたのは、時に時速12kmの景色であり、標高900m(精進湖)の景色であり、移動距離100kmの景色であり。そして、写真のような初冬の早朝の寒々しい夜明けの景色でもあったりする。これなんて(すぐ隣にあったのに!)な、ある意味日常的な風景。

 

これって、すごい刺激。

 

ある日(って今日だけど)、ふと気付くと、すごい感動です。この風景と、この感覚と、それらをもたらしてくれたすべての要因に感動です。感動しました。

 

 

トリガーになったのは、UTMFに出場するというマラソンの先輩・ハットリさんのフェイスブックへの投稿。

 

UTMFとは、正式名称「ULTRA-TRAIL Mt. FUJI 」という168キロを走るウルトラトレイルの大会。フルマラソン4回分以上の距離。起伏の激しい富士山麓をぐるりとまわる過酷なコース。制限時間は46時間。それに挑戦するハットリさん。こんな猛者がごろごろいる世界。プロのアスリートじゃなく、サラリーマンしながら、こんなのを走っている先輩たちがごろごろいる世界。

 

これまで知らなかった世界過ぎて、目から鱗どころか、目ン玉そのものが落っこちそうなくらい。

 

UTMFに出場したい!とは思わない(今のところは)し、UTMFに出る先輩の行動に感動したというのではなく、俺のすぐそばに、凄い世界・凄い景色が広がってることに感動した。

 

手の届かない、一生行かないだろう世界の果ての素晴らしい景色なんかじゃなく(無論、それはそれで美しく尊いのだが)、ちょっとがんばると手に入る「今まで見たことのない景色」ってのが、自分のそばにごろごろ転がっていることに改めて感動した。そして、すでに、そのいくつか(上記)は体験済みだってことにも。

 

「人生を走る」とかの観念的なコトではなくて、物理的に走っていくと、そこには「今まで見たことのない景色」が広がっているわけで。こんなにわかりやすいことはないよね。

 

そんな思いを抱えながら今週末、「修行走」のハーフ、思親報恩ショートコース(13km)を走ってきます。ショートコースの景色を見て来ます。(兎に角、無事に完走できますように!)

 

そして、来年は「修行走(七面昇龍ロングコース36km)」の景色を俺に! ~チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 118kmの話は、それから(修行走を完走できてから)だ~

 

 

身延山 七面山 修行走。

この道を駆け抜けた者のみに、抜苦与楽への道を与えん。