秀樹、夭逝す。

交差点で100円拾ったよ 今すぐコレ 交番届けよう いつだって オレは正直さ 近所でも 評判さ リンリン ランラン ソーセージ ハーイハイ ハムじゃない なんてことは ぜーんぜん 彼女も言ってない ヘーイヘイ 日本中 知っているのさ

 

朝早くに マラソンしていたら 自転車乗ってる あの娘に抜かれたよ いつだって オレは全力さ 速さでは 負けないよ ツイン ツイン カムカム ターボだぜ ラッキー カムカムさ 足がじまんさ ゴーゴー 明日をつかまえろ オーケー 今日もまた汗が光るよー

 

マイマイ でんでん かたつむり スロースロー あわてずに それでいいのさ ダッシュダッシュ 正直まっしぐら イェイ イェイ この胸は ダイナマイトさ リンリン ランラン ソーセージ ハーイハイ ハムじゃない なんてことは ぜーんぜん 彼女も言ってない ヘーイヘイ 日本中 知っているのさ 

 

秀樹の曲の中ではこれが一番好きだな。聴けば元気になるし、歌いたくなるし。日本初のスカかも?なんて言われてるし。裏打ちのギターのカッティングがかっちょいいし。意味不明な歌詞に、無駄とすら思える秀樹の全力歌唱。秀樹の人柄そのまんなのような曲。すばらしい名曲。歌詞は勿論、織田哲郎さんの作曲&アレンジ力も凄まじい。

 

ファンでも何でもないのに、レコードの1枚も買ったことはないのに、喪失感に打ちのめされている俺。

 

スターが身近な存在だった時代に生まれてテレビを見て育った50代で、俺のような気持ちになっている人は一定数いると思う。

 

AKB48など「会えるアイドル」以上に、昭和のスターは身近な存在だったように思う。実際にすぐ会えたりはしなかったが、テレビをつけると彼ら彼女らは必ずそこにいたから。物理的な距離ではなく、精神的にと言うか。娯楽と言えばテレビくらいのものだった時代。娯楽=テレビ、メディア=テレビな時代。

 

50代にとっての「さらば秀樹」は、=「さらばテレビ」「さらば昭和」なのかも知れない。