新作落語せめ達磨vol.73 古今亭志ん五作品集

《前説》三遊亭天どん・古今亭志ん五

柳家花いち:「出目金」

三遊亭めぐろ:「笑いの身代金」

古今亭駒次:「警察23時ごろ」

三遊亭天どん:「トイレの死神」

―仲入り―

三遊亭粋歌:「フォーリンロボ」

林家きく麿:「風俗風レストラン」

古今亭志ん五:「ぽっちゃり共和国」

 

先生と志ん五さんによるオープニングトーク。SNS厳禁のマル秘トーク。こういうのも生落語の醍醐味ですね。久しぶりに聞いた先生の毒、好きです。

 

花いちさんは「出目金」。志ん五発案の金魚の仕草がかわいらしい。

 

駒次さんは「警察23時ごろ」。駒次さんがやると、全部駒次新作に聞こえるところなんざぁ、さすがのセンス。このネタを駒次さんに!と選んだセンスは志ん五さん、さすが。マクラ・調布の件もおかしい。志ん五さんだと15分が、駒次さんだと7分だそうです。

 

圧巻は天どん先生の「トイレの死神」。この組み合わせも志ん五さん、さすが。先生にぴったりなネタ。自分のものにしちゃえばいいのに。来年の今頃は駒次さんの作品集。これも楽しみ。先生はまた「鉄道戦国絵巻」やるのだろうか。「情報量が多くて吐きそうになった」そうだけど。また、そこがいい。

 

仲入り中、先生のお弟子さん(名前もらったかしら?)が7月上席鈴本の主任興行のチケットを売りに来る。「買っていただかないと破門になってしまいます!」と泣き落とし。最後の方には先生自ら登場。「チケットが売れないと弟子が破門になりますよ。いいんですか。嘘だと思ってるでしょ。よーし、目にモノみせてやる!」。先生らしくて好き。

 

トリは志ん五さん。「ぽっちゃり共和国」。