第2回 春風一刀勉強会「赤坂一刀流」@赤坂会館6階稽古場

第2回 春風一刀勉強会「赤坂一刀流」@赤坂会館6階稽古場

春風一刀:「一目上り」
春風一刀:「庭蟹」
―仲入り―
春風一刀:「明烏」

2回目も参加しました。一刀さんの勉強会「赤坂一刀流」。今後、前座噺、二つ目噺(普通のネタ?)、トリ(で使える大きな)ネタの3部構成でやっていくとのこと。前回のときよりも痩せたなーと思っていたが、実際5kg落としたそうです。白酒師匠のように丸っこい体型が似合う落語家さんもいるけど、個人的には一刀さんにはしゅっとしたイメージがあるので、それが体型にも表れると良いなと感じています。

開口一番は「一目上り」。二席目は何度も聞いている「庭蟹」。聞くたびに、こなれて自分のネタにしてきているなとわかるのがファンとしてはうれしい。

仲入り。「おなかいりぃ~」の掛け声は。先日二つ目に昇進したばかりの桃月庵こはくさん。良い声。

マクラで一刀さんが「(こはくさんが)ここまで上手くなるとは…」と脅威に感じてるようなことを仰っていたし、このよく通る良い声だし。白酒師匠のお弟子さんだし、こないだの「壽 はまぐり改め桃月庵こはく二ツ目昇進披露の会(内幸町ホール)」に行きたかったが行けなかったし(相当良い会だったらしい。がっでむ!)、一刀さんと同じくらい追いかけてみようと思っています。

トリネタは「明烏」。小痴楽さんの鯉昇師匠からの「明烏」とは違う。一刀さんのは一朝師匠直伝の。それにしても小満ん師匠の物真似、クオリティ高かったなぁ。超似てた。菊之丞師匠の圓生師匠と彦六師匠の物真似くらい似てた。

ふっと気が付くと、歯がゆい気持ちになって見てしまっている聴いてしまっているのだが、それは俺の方に原因があった。よく考えてみよう。一刀さんは二つ目になってまだ半年くらいしか経っていないのだ。そうなのだ。二つ目成りたてほやほやなのだ。最初の出会いが強烈過ぎて、どうも、そうは思えなくて、ついつい、一之輔さんや菊之丞師匠やなんかと比べて見てしまう。いかんいかん…。

ただ、いずれセンスだけでは食べていけなくなるときがくる。これは落語家稼業に限ったことではない。だから職業人は、日々稽古(練習・訓練・トレーニング)は続けなければいけない。ダメになったり、ヘタくそになったり、落ちぶれていくのは簡単だ。あ!っという間なのだ。だからこそ、危機感と矜持を抱いて稽古(トレーニング)しなければいけない。地位や名誉やお金を獲得したければそうなのだ。若い世代には本当に頑張ってほしい。センスに溺れないでほしい。(刺激を受けて俺もがんばろう!)

 

で、落語。各世代におもしろそうな落語家さんたちがいるが、わん丈、小はぜ、一刀、小もん、一花、こはくさんたちの世代にもワクワクする。大きくはじけてくれそうだし。何はともあれ、6月29日(金)の「一刀、小もん、こはく勉強会」@落語協会二階が楽しみだ。