愛する柳家喜多八様

愛する柳家喜多八師匠が、2016年5月18日(火)に死去してしまいました。

知ったのは昨日の晩のことでした。

師匠。昔、道楽亭での打ち上げのとき(柳家喜多八独演会「殿下のお成り~ぃ!」@道楽亭)、「師匠は、うちの親父に顔がそっくりなんですよ」と俺が言ったのを覚えてますでしょうか。覚えてないでしょうね。2012年のことですよ。

今回、証拠写真を提出いたしますよ。

ほら、どうです。似てるでしょう。

なので、師匠は親父(まだこの時点では存命。80歳)のようでもありました。親父とは抱き合えませんけど、師匠とはできましたよ俺は。

本にサインをもらったときには(新宿亭砥寄席喜多八・白酒二人会@新宿文化センター小ホール)、(師匠が俺の名前を漢字で書いてくれた!)ってだけで、そのやりとりだけで、ご飯が3杯と、日本酒が5合いけるほどうれしかったです。

俺の親父がつけた名前を、俺の親父に顔が似ている師匠が名前を書いてくれて、という。変な感覚。

師匠ほどではないですが、2012年に比べたら俺も痩せましたよ。といっても、俺は健康的に痩せたんですけどね。師匠に言わせりゃ、野暮天かもしれませんね。

天国では、いっぱい否定的なことを言っていた談志師匠と一献傾けてください。(そんなこと、死んでもヤダよ)って言うのかも知れませんね。

追悼の意なんてしたくなかったですけど、師匠より先に逝くわけにもいかないんでね。

師匠、噺家の中で一番大好きです。愛してます。

これまでありがとうございました。ゆっくり休んでください。

三浦琢揚拝